2020/12/27

みんながヒーロー サイボーグ009

 三田評論ONLINE (2020/12/11)

12月号に掲載の、切通理作、木下浩子、大越匡の三氏による鼎談。話の本来のきっかけは大越氏がSFCで主宰する「健康情報コンソーシアム」なのだが、中身はまるごと石ノ森章太郎氏と009へのオマージュである。だが、それがいい。

もしキカイダーについて鼎談する場を設けられる際は、ぜひ私にお声かけを>編集部様


秘密結社へようこそ

スパムメールは相変わらず多い。海外からのものは怪しげな金脈がらみのやつがよく来る(口座情報を抜きにきてるのか?)。その時その時の話題の人物を引き合いに出しつつ、言っていることはだいたい同じ。曰く、アラファト氏の未亡人、曰く、カダフィ氏の隠し資産管理人、曰く...ときりがない。もちろんフセイン氏やムバラク氏もあったw 個人でないやつだと、国連の何とか言う組織(組織名は実在はするが、ヘッダ情報をよく見るとメッセージの方はすぐフェイクとわかる)から資金の一時預かりだとか、果てはFBIから捜査協力の報奨金とか、もう笑うしかない。どんだけ私は重要人物なんだ。

最近ウケたのが、某秘密結社への入会ご案内。ネットの陰謀論記事なんかでよく名前が出てくる、イル〜何とかで始まるやつ(検索にひっかかるとウザいので名前は伏せる)。別に人類の階梯を上り詰めたいとも思わんし、 世界を支配するつもりもさらさらないし、そんな組織も知ったことではない。ヘッダ情報を見ると送信サーバはロシア、中継がスロバキア。ひっかかる人の顔が見てみたい。

岡田斗司夫 2007 『「世界征服」は可能か?』ちくまプリマー新書

昔々、この人がオタク学の講義をやっている大教室の隣で授業をしたことがあって、すげーうるさかったなぁ(苦笑

英語独習法

 今井むつみ 2020 『英語独習法』岩波新書

昨日、SFCキャンパスを歩いていたら偶然今井さんにすれ違った。メールボックスに入れておきましたよ〜とお声をかけていただき、ウキウキしながら早速取りに向かった。

 


英語が(楽して)できるようになりたい! というのは、(楽して)お金がほしい! (楽して)ダイエットしたい! というのと似たようなもので、一種の「業」である。それもかなり深い。だから、あの手この手を試すのは当然のことだ。

この本はそうしたあの手この手の中で、とても有効な一手を見せてくれる。 特に語彙を知るということが受験単語帳式の、英語と日本語の言葉を一対一対応させるだけの作業をはるかに越える知的チャレンジであることは、もっと多くの学習者に知られてよい。というわけで、学習者にとっても、教える側にとっても、冬休み中に手に取っていろいろ考えてみるにはおすすめの一冊。