黄昏れ猫

勧君金屈巵

満酌不須辞

花発多風雨

人生足別離

 

（井伏鱒二による自由訳：コノサカヅキヲ受ケテクレ ／ ドウゾナミナミツガシテオクレ ／ ハナニアラシノタトヘモアルゾ ／ 「サヨナラ」ダケガ人生ダ．．．まあ猫の場合、金の杯というより金の缶詰だろうが）

白山比咩神社（Nov. 2016）

金沢郊外にある白山比咩神社に行った。加賀さんのご実家である。ローカル線での移動だが、車両は東急車両。リユースかな？

昭和40年というとさすがに太古だが、この銀色に赤の帯が入った車両は昭和50年代以降、日吉に通ったり渋谷に出たりするのによく乗った。こんなところで昔を懐かしむことになるとは思わなかった。

「加賀さんのご実家」というのは、旧日本海軍の航空母艦「加賀」の艦内神社の分祠元という縁である。

ゆるやかで幅広い参道は何となく空母の飛行甲板を想起しなくもない。行った時期が良く、快晴かつ見事な紅葉だった。

写りが悪いが、「航空母艦加賀艦内神社発祥之地」という碑が神社内にある。が、「境内」ではなく、囲いの外側（右側）、杉林の中に隠れるように立っている。七五三参りの人がたくさんいた。このアングルだと光と影の対比にも見える。