2021/06/06

「コロナ禍」と社会言語科学

社会言語科学会での特集企画とのこと。やっぱり来たか。東北の震災の時は、同じ日本に住んでいても、地域や立場によって「他人事」と「我が事」の間の感覚のギャップが大きかったが(あの年の3月末に関西に学会で出張した時の違和感は今も鮮明に記憶している)、「コロナ禍」はどうだろう。震災の時と違い、純粋な観察者はどこにもいない。「他人事」と「我が事」は二分割でなく、さりとてグレーに混じり合うでなく、錯綜した相互浸透を成しているように思える。どんな研究が出てくるか今から興味津々だ。