2020/09/07

Berlin & Leipzig (Sep. 2006)

ライプツィヒで学会があり、途中ベルリンに寄った。通りすがりにつき、あまり写真をとらなかったが、一つ目はカイザー・ヴィルヘルム教会の内部。第二次大戦で破壊され、外部はその跡をとどめた形となっているのだが、内部のキリスト像は、モダンというか何というか。このキラキラ感はかなりインパクトがあった。

もう一つは、街角のポスターから。タンジェリン・ドリームという、知る人ぞ知るバンドのツアーの広告なのだが...結成40年か。ある時はプログレ、ある時はテクノ、ある時はファンから見捨てられ、というとにかく息の長いバンドである。しかし、どの時期のメンバーでやるのだろうか。



ベルリンを出発後は、東の古都ライプツィヒに移動。一つ目の写真は、やはりドイツにはツェッペリンがよく似合うということで。二つ目の写真は、たまたま立ち寄ったニコライ教会で行われていた、何と手回しオルガンの演奏会から。この時期、地元のお祭りがあったようで、ドイツじゅうから集まっていたらしい。教会の中は音響がよいので、手回しオルガンの音もあのサイズからは信じられないほど伸びがあっていい音だった。さらには何台かで一緒にオーケストラまで披露してくれた。本当は豪華な教会のパイプオルガンを生でじっくり聴きたかったが(ちょっとだけこの日も演奏はしてくれた)、まあ、珍しさという点では手回しオルガン大集合は圧巻だった。さすがにこのようなものを見るのは最初で最後だなと思う。



その後の3枚は、同じくライプツィヒにある、旧東独のシュタージ博物館。シュタージは、社会党時代のStaatssicherheitすなわち「国家保安組織」=「秘密警察」。「博物館」とはいうが、市の建物の一部を使った、小規模な常設展示という感じだった。展示の説明も、昔の学園祭でやった研究報告みたいに、模造紙にきれいな手書きで書かれたものもあり、手作り感がただよっていた。今でこそ、とりわけ自分のような旅行者にとっては、単なる見物で済むが、このような組織が、盗聴、検閲、密告、思想教育などを通じて、国民の自由を圧殺していたことは、恐るべきことであると共に、忘れてはならないだろう。

一つ目は「子供とスポーツ」と題された展示。この衣装を見て萌えてはいかん。ヒトラー・ユーゲントの伝統はここにも脈々と伝わっている。二つ目は、検閲マシン。特に国際郵便を検閲して、写真に撮った模様。身元や内容の記録だけでなく、筆跡鑑定にも活用したらしい。解説には、Fototisch -- hier wurden Briefe abfotografiert und damit u.a. ein Handscriftenspeicher angelegt. Damit sollten Deckadressen fremder Geheimdienste aufgespuert oder z.B. Personen erkannt werden, die unerlaubt "Westkontakte" unterhielten (hier stimmte meist die Handschrift im Innerin des Briefes nicht mit der auf dem Briefkuvert ueberein). とあった。メモのとりちがえもあるかもしれないが、ドイツ語に堪能な方は訳してください。三つ目は、何やら国家英雄とかへの記念品。見るからにチープだ。日本の殿様からの拝領品と似たりよったりかも。