2020/11/25

Distinguished Lectures in Cognitive Linguistics

Distinguished Lectures in Cognitive Linguistics from BRILL

オランダの学術出版社から出ている、認知言語学のシリーズ。名前の通り、Vol. 1 George Lakoffに始まり、John Taylor, Ronald Langacker, Leonard Talmyと、錚々たる面子が並ぶ。現時点でVol. 25まで出ている。著名な研究者による連続講義(どれも10回)を書籍の形にしたものである。私が見た限りでは、いずれも自説を幅広く解説したもので、入門的であると同時により新しい見解も含んでいて、学説をマスターするには格好のリソースとなっている。

とはいえ、各巻はかなり高額で(約100ユーロ)、揃えるのは個人というよりは図書館の担当になるだろう。幸い、慶應のメディアセンターは全巻保有、そのうえオンラインで読めるので、自宅にいても学べる。有り難い。

なお一部の巻については、上記ページのカタログから「本文以外」の部分をフリーアクセスで読める。Websites for Cognitive Linguistics and CIFCL Speakersというコーナーは一度見るとよいかも。


2020/11/05

縁だよ、縁

 


ヴァイオレット・エヴァーガーデンに行ってきた。正に入魂の作品。特に作画クオリティの高さは惚れ惚れするレベル。だけでなく、あの凶事によってこれが最後の作品となったスタッフのあることを思えば、その意味でも入魂の作品。今回は公開して少し経ってから観たのだが、昨年9月に公開された外伝にあたる作品は初日に行ったこともあって、終了後、客席から静かに拍手が起きたときには、思わずカバンからハンカチを取り出したものだった。

今回、たまたま書店に寄ったのだが、そこがアート系の品揃えのしっかりしたところで(こういうセレクトショップ的な書店は今後増えるかも)、文庫も河出のシリーズがよく揃っていた。興味を引かれたものを片っ端から買うとえらうことになるので、見るだけ、見るだけ、と自分に言い聞かせながら眺めていたが...

結果、3冊だけ買った。萩尾望都のエッセイや小説を収めたものが出ていて、これは買うしかないだろ、ということで。実際、随所に織り込まれたイラストだけでも買う価値は十分よな。出版年は2009, 2017, 2019で、最初のものなどは自分の専門分野の文献だったら見落としが許されない年代のもので、ああ追いついてよかったと胸をなでおろす。

思えば、ヴァイオレット・エヴァーガーデンも系譜的には萩尾望都や幾多の少女マンガの伝統の上にあるわけで、映画を観た日に萩尾氏の未見作品をゲットできたのも、何かの縁かも。


2020/11/02

言語学レクチャーシリーズ@NINJAL

 【国立国語研究所 NINJAL】

研究活動>若手研究者支援>大学院教育 のセクションにあります。リンクはこちら。ページ上には、YouTubeへのリンクがあります。

動画教材:言語学レクチャーシリーズ(試験版)

  • Vol.1 音韻構造と文法・意味構造 窪薗 晴夫 2020.4
  • Vol.2 音声学入門  前川 喜久雄 2020.4
  • Vol.3 日本語の接続詞 ―その用法の広がり―  石黒 圭 2020.4
  • Vol.4 日本語の語順 野田 尚史 2020.9
  • Vol.5 方言学概説 ―方言アクセントの多様性― 木部 暢子 2020.10

日本語学教材の開発 : e-PG Pathshala (インド)

全30回が公開中