2023/01/24

気分はポルナレフ

Michel Polnareff, "Tout, tout, pour ma chérie" (公式から)

 

あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!
「おれは フッサールの主観性概念について調べていたと思ったら いつのまにかヴィトゲンシュタインを読んでいた」
な…何を言っているのか わからねーと思うが 
おれも 何をされたのか わからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…二元論だとか記号論理だとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ…

Jeff Coulter. 1979. The Social Construction of Mind. Macmillan. (現在はSpringer Natureのsubsidiary)


授業も終わったところで、ない頭をひねって普段読まないものに取り組むのも、まあいいか。なお邦訳も『心の社会的構成』の題名で新曜社から出ている模様。どっちにしても、手強い、とりわけ「認知」に軸足を置く人間にとっては。

…にしてもヴィトゲンシュタイン。Tractatusの4.002、「言語は思考を〜」というくだりは私もどこかで書いたエッセイで引用して、したり顔をしたような覚えがあるが、その直前、

Die Umgangssprache ist ein Teil menschlichen Organismus und nicht weniger kompliziert als dieser.

すいません、見落としてました。「話し言葉は人間のOrganismusの一部である」なんて、こちらの人たち(私も含めて)のためのスローガンじゃないか。おまけにOrganismusを「生体組織」と訳せば、吹けよ風、呼べよ嵐の大論争カモーンてなわけで。

にしても今宵は寒い。 皆様もお大事に。