2022/11/13

Praha (Sep. 2000)

 


 
チェコの古都プラハ。一つ目は教会にあるミュシャのステンドグラス。絵柄はこの写真ではあまり見えないかもしれないが、下の方の「ぐるぐる」がアールヌーボーではないかと。
 
 
三つ目はプラハ駅の「時刻表」。それぞれの「巻物」の下に円盤形の取っ手というか、とにかくそういうものがついていて、それをぐりぐり回して目当ての時間帯を見るという仕組みである。スペースをとらず、見やすいので感心した。日本でもどうだろう?と思ったものの、ラッシュ時に取り合いになったら酷いな、という予感が...
 

Amsterdam (Sep. 2006)

 

初めてオランダに行った。目的の第一は、フェルメールである。

フェルメールは世界的にも名匠(「巨匠」というのとは、ちょっと違う)であり、特に日本では人気があるので、大げさに好きだと言いつのる必要もないのだが、とにかく最も好きな画家だ。あの光彩は奇跡としか言いようがない。

というわけで、茶色のレンガの建物は、アムステルダムの国立美術館。幸いなことに、建物そのものは改築中なれど、フェルメールは全部展示されていた。本当は一日中見ていたかったが、時間がなかったので、その後、もう一つの聖地ハーグに移動して、マウリッツハウスのフェルメールを見た。

池は間近に見るとあまりきれいではないものの、やや遠目に写真にとって見ると、手前の赤い花が映えてなかなかよい。もちろん、レンブラントも極上の作品を二つの美術館で見ることができた。「夜警」はこれまで画集などでは何度も見てきて、一種の既視感があったのだが、ホンモノはやはり違う。何より大きい(<幼稚な感想ですいません)。実物を見る時は、妄想や情念をもとりこんだ「解像度」がはるかに高くなる。そして、脳内iTunesではクリムゾンの「The Night Watch」がイントロのギターノイズとともに鮮やかに再生され、詞の意味を深々と理解した(つもりに)なってウルウルしたのであった。


 あとの2枚はおまけに撮ったアムステルダムの街並みの絵である。特に解説はいらない...というか、正確にどの通りだったか思い出せない。アムステルダムには、不思議と異国情緒を強く感じた。それはひょっとして、街中どこを歩いても運河が流れていて、橋がいたるところにあり、水運が日常の景色となっているからではないかと思った。東京の南側の出身者としては見慣れぬ絵である。

 

これは空港にあった公衆電話。デザインが良いので写真にとった。日本の公衆電話も、旧型の緑色のは悪くなかったが、グレーのはひどい。その下の写真は、街中を歩いていて見つけた、ライブの広告群。地元のバンドやらツアーのやら色々あるわけだが、トリビュートバンド(コピーバンド)の広告には笑った。「KISS」と字体が同じだけど、よく見ると逆。「Miracle」は数あるクイーンのトリビュートバンドの一つやね。「JON BOVI」も笑える。

オランダといえば自転車、ということで、それらしい絵を撮ってみた。確かに、通りには自転車レーンがあり、老若男女、ビュンビュン走っている。アムステルダムの中央駅にはいくつも自転車の駐輪場があり、写真にとったのはその一つ。壮観である。

最後に、どうということのない街並みを1枚。

 

なんでこんな絵を撮ったかというと、よく見て下さい。微妙に建物が傾いてるでしょ?おまけに、運河も直線ではないし、道も起伏がある。オランダにはエッシャーのコレクションがあるのだが(さすがに行けなかった)、何というか、この写真の全体的な歪み具合は、エッシャーの世界よのー、とふと思ったわけである。そういえば、中国に行った知り合いが、水墨画に描かれた山々のようすは、様式化されたようでいて、「本当に現地に行くとああ見えるんだよぉ」と言っていた。日本にしても、赤と緑は補色なので使いにくいという西洋流のお約束とは裏腹に、鶯色・若葉色と、桃色・紅色をあわせた意匠はよく見られる。これまた、確かに春の野山を散策すると、そのまんまの配色が目に映るのだ。

...何やらとりとめがない話だが、「現場」に接すると、ありそうにないものも、実はリアルだったりするかも?、というのが結論か。 


2022/11/09

秋よの

 

緑は紅に


猫の冬毛

 


自販機もホット、ある意味「冬毛」