2024/09/24

東京言語研究所 理論言語学講座(後期)

2024年度理論言語学講座(後期)についてご案内:

受講期間 10月7日(月)~10週間 19:00~20:40(各講座100分)
※祝祭日は開講しません

課目 【講義概要は研究所ホームページをご覧ください】

月曜: 日本語文法理論Ⅲ 川村大(東京外国語大学教授)

火曜: 語用論 松井智子(中央大学教授)
               生成文法Ⅱ 高野祐二(金城学院大学教授)

水曜: 意味論の基礎 酒井智宏(早稲田大学教授)

木曜: 言語学概論 長屋尚典(東京大学准教授)他4名(各講師が2週ずつ担当)
                語形成と語彙の意味 由本陽子(大阪大学名誉教授)

金曜:  英語史概論 堀田隆一(慶應義塾大学教授)
                言語哲学 峯島宏次(慶應義塾大学准教授)

講義形式: ZOOMによるオンライン講義 ※ZOOMはリアルタイムのみの配信です
受講料:1課目 25,000円(税込)※学生半額

お申込み  https://www.tokyo-gengo.gr.jp/
申込受付期間 9月30日(月)10:00AMまで

【来年(2025年度)は私も担当予定です。年明けに詳細が公開されると思います】

2024/08/07

構文理論 基礎から応用へ

Hilpert, Martin (2019, 2nd. ed.)  Construction Grammar and its Application to English 邦訳. 開拓社.

9月に出ます。しばしお待ちを。 日本認知言語学会でお披露目となりました。

書店にも出ました。大学生協にも入れてもらう予定です。


 

2024/08/04

オリンピックの風景

東京五輪の時も垂れ幕が出たが、今回も。

 

つぶさにTVを見ているわけではないが、活躍の報が伝わってくる。健闘に拍手。

今回は馬術競技で92年ぶりのメダル、戦前の西選手以来、というニュースを見て、ああ、バロン西!と突然思い至った。8月のこの時期は戦争関連の記事やTV番組もあり、その連想もある。バロン西つながりで言うと、栗林中将が松代と縁が深い人だということをこの本で知り、硫黄島…地下壕…松代大本営…と断片的知識が符合した時はうはっ、と思わず声をもらした。

五輪で注目を浴びた人は多いが、個人的には五種競技で初のメダルの佐藤選手に特に拍手喝采したい。要求されるスキルの全く違う種目で優れた数字を出すというのは、論理的に考えてアスリートの頂点。「論理的」というのは古代ギリシャの精神だしね。いつぞやの五輪で(調べたら1984年ロスアンジェルスだった)、聖火の最終ランナーがかつての十種競技王者だったという話もあり、欧米では特に尊敬の対象となっていると思われる。もし将来日本でまた五輪を開催することがあれば、佐藤選手に聖火の最終点火ランナーになってもらってよいレベル。

 

猫が伸びる

 

この暑さだからね、そうなるわな。

2023/11/29

ORF 2023

 

今回は研究室で初出展&トークセッション参加。

多くの皆様のご来場、あらためて感謝申し上げます。

研究室のメンバーにも感謝。

2023/06/19

認知言語学(中国語版)

大堀壽夫. 2023. 中国語版『認知言語学』商務印書館.

数年前に始まった企画で、今年無事出版された。中国サイドもCOVID-19やら何やらの苦労は少なからずあったことと思う。あらためて翻訳の労をとって下さった方々には深く感謝したい。

中国語版の「緒言」はこちら。自分自身が、過去と未来を繋ぐ役割を2023年において果たしているかは心許ないが、 時間と能力の範囲でやれることをやるだけである。


2023/05/14

啓翁桜

最初見た時は慶應にかけた名前かと思っていたが、そういう品種がちゃんとあることを最近知った。山形県産がよく知られているとか。


COVID-19の広がる前の話し(たぶん5年前くらい?)。高校のクラブのOB & OG会があった。同期の仲間から「父親の記念碑だか記念樹だかがSFCにあるって聞いたんだけど、自分はまだ行ってないから今度見てきてよ」と話を振られた。この仲間のお父上というのが、総合政策学部創設から支柱となってきた加藤寛氏。すぐに探しに行けば良かったのだが、この春にやっと花をつけた啓翁桜を訪ねたという次第。40年以上が経ち、高校のクラブ活動も今では遙か遠くに見える景色となってしまったが(ちなみに彼がキャプテン、私がサブキャプテン)、貴重な思い出である。

加藤寛名誉教授植樹の会(2013)  

引きで見るとこの位置。来年も春を知らせる先魁となってくれることでしょう。


 

2023/03/23

言語文化とコミュニケーション

宮代康丈&山本薫 (eds.) 2023 『言語文化とコミュニケーション』 慶應義塾大学出版会.
(シリーズ 総合政策学をひらく2)


SFC創設30年記念の一環として企画された「総合政策学をひらく」シリーズの一冊。ご一読あらんことを。
 

そして春よの

 

彼岸の帰り、偶々会った親戚が持たせてくれた。今年は桜が早いな。


2022/12/31

社会言語学の枠組み

井上史雄&田邊和子 (eds.) 2022 『社会言語学の枠組み くろしお出版.

社会言語学という分野は歴史も長く、研究者の裾野も広い。概説書も充実している…と思っていたが(いや、それはそれで確かなのだが)複数著者による広い範囲をカバーしたコンパクトな入門書は案外見かけない。ちょうどいいタイミングで出てくれた本と言える。

 

 

学部の言語関連の入門的授業(「言語」とか「言語と文化」とか「言語と人間」とか)で使うのにも好適。「社会言語学」と銘打たない授業で使い、初手からこの分野に引き込める。

社会言語学の基本トピック−−性差、年代、地域、場面、などの社会学的属性と言語の関係−−に加えて、意味論(堀江)、語用論(小野寺)、談話分析(メイナード)と通じるトピックが含まれており、 その意味でも言語一般の授業には向いている。同時に、社会言語学を専攻するようなゼミや演習では、この本をバックグラウンドリーディングとして指定することもできるだろう。個人的には国際化社会における言語接触についての章があるとよかったと思うが、関連トピックは第3章「言語間の格差」でカバーされているので、そこを切り口にサーチすることもできるだろう。