2020/04/02

Dubrovnik (September 2000)




アドリア海に浮かぶ、中世の趣を残す城郭都市。とにかく美しい。街も、海も。最初の二つは街中の写真。つるつるになった白い石畳の温もりが印象的だった。こんな狭い路地がたくさんあって、猫とにらめっこすることもしばしば。それに続くのは圧巻の夕暮れ。三つ目の写真はカメラがおかしいのではなくて、本当に夕陽を受けて丘がこんな色に染まるのだった。英語でash roseと形容する色があるけれど、まさにそれ。



旅行に出ると夕陽ばかり撮っているな。朝焼けも良いのだろうが、単に目がさめない(苦笑)。ここではホント、刻々と移ろう夕暮れの映像を狂ったように撮りまくっていた。

最後の写真は城郭の上から見た旧市街。この写真だと分かりにくいかもしれないが、1990年代のユーゴスラビア内戦(=分離独立戦争)の時には、この街も激しい攻撃にさらされたとのこと。潮風を受けて白茶けた煉瓦屋根は昔からのもの、まだ新しい赤屋根は戦後に修復したもの。砲撃に遭って破壊されたまま、再開業できない高級ホテルもあった。銃弾に穿たれたままの石塀も見た。

ちなみに、後に日本で人から聞いたところでは、ドゥブロブニクの街は「魔女の宅急便」のモデルとなったのだそうな。言われてみれば...という感じ。